わたし自身が即入居

思うところあってケアハウスをキーワードでネット検索してみた。すると自宅のすぐそばに新しく有料老人ホームが建設されていたのを発見する。元は社宅の独身寮だったはず。
しばらく改装工事をしていたと思ったら、そうか!いかにもご時世を反映した一種のリノベーションが施されていたのだった。

ネット上で見るその美しいホテルライクな外装と内装。エントランスにはアロマの香りが焚かれているという。
暗いイメージだった“介護住宅”のイメージが一新される。極めつけはその小型の美術館のような中庭。うたい文句には“まるでリゾート”とある。
共有だか占有だかの狭い所有地にせこい感じで世帯どうしがひしめく我がマンションより、よっぽど開放的かつ広々とした空間がそこにはあった。
どうしてわたしは要介護老人ではないんだろう?いっそ今から入居したい。まだ40代だし子どももいるし、到底無理なのだが。
今から押さえておくわけにはいかないんだろうか?誰かいない?と思うと、手直な老人として、夫のご両親がいた。
いっそ所有されてる横浜の家を叩き売ってこちらに越してきてはどう?と自分の親ならよっぽど言いたくなる。が、そこはデリケートな夫婦関係、かつプライドの高いあの一家。
口は慎んだ方が賢明。じゃあわたしが代わりに入ろうかなと、もう年寄になるのが待ち切れない。どうしても汚部屋と化してしまう家。
もう管理すらしたくないリビングと家事全般。掃除しても掃除しても散らかり放題の水回り。水垢を見つけては己の家事能力の欠落の証拠のように感じてしまう日常。
もう疲れたな。なんとか自分だけでも入居できないだろうか。40代・超健康ですが入居できませんか?こう言えばいたずら電話だと見なされてしまうのだろうか。ですがわたしは本気。
怒られるかもしれないが、今の年寄り世代は逃げ切り世代で、得だとすら思う。

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