家族が増えるということ
姉が結婚して、子供が産まれた。
今まで一度も感じたことのない、「血縁」というものを実感するようになった。
我が家は今まで両親と私たち姉妹の4人家族だったのだが、別にこれと言って親戚同士の出入りも頻繁ではなく、4人家族はあくまで4人家族なのだった。
けれど、それが今度旦那と子供を入れて6人になった。
しかもうちの姉がよく実家に帰ってくるものだから、自然と家族が集まるようになった。
まだまだ小さい子供がかわいいがため、私の祖母や伯父なんかもそれに加わる。
すると人数はどんどん増え、家族が集まるとちょっとした宴会になる。
今まで、親戚の集いに関して私は至極冷淡だった。
どうせおっさんたちは酔っ払って軽口をたたくし、ほとんど会わない親戚などほぼ知らない人で、人見知りの私にとっては遠くの親戚より近くの他人、であった。
だから、親戚が集まった所でなにも楽しいことはない、と思っていた。
けれど、こうしていざみんなが一つのところに集まってみると、これが何とも言えずに楽しいのだ。
きっと昔は子供だったから、人とのつながり方をまだまだ知らなかったのだ。
それが社会に出るようになって、人との付き合い方を学んでみると、家族の集まりと言うのがどんなに心安いものだったかを知った。
どんなに日頃会っていなくたって、どこかで繋がっている血縁というものは強いものだ。
他人同士の自己紹介なんかいらない、確実に同じコミュニティーであるというしるし。
みんなが自分を認めてくれる場所。
それが血のつながりなのだ。
姉の結婚出産で、このつながりが広がっていくのを実感すると、急に家族というものをありがたく感じた。
得ようと思って得られるものではない、大切なつながり。
あとは私がこれを次につなげていかなくてはいけない。
何の予定もない今、ちょっとしたプレッシャーだ。