今住んでいるアパート

私が今住んでいるアパートにはかれこれ4年住んでいますが、今までに一度大々的な模様替えを行いました。以降は特に大きな変化もなく過ごしていますが、最近また部屋の雰囲気を変えたいなぁと思っています。
前回模様替えを行ったのは、今お付き合いしている彼との同棲を始めた時でした。

もともと今のアパートには、私と妹で暮らしていたのですが、妹がアパートを出る事になり、それをきっかけに彼と同棲生活をすることになりました。妹が使っていた部屋が丸々空いたので、彼と2人で家具を買い足し、そのついでに今まで使っていた私の部屋も模様替えをしようという事になったのです。
家具はテレビ台と棚、こたつテーブルを新たに加えました。家具は自分たちで組み立てるようなのですが、彼と2人で協力しながら、無事完成させることが出来ました。またカーペツトやカーテンも新調し、彼の好みを参考に今までの私のイメージとは異なる柄やデザインにしたので、部屋の雰囲気がガラリと変わりました。新生活を迎えるにあたって、気持ちも新たに、とても良いスタートになったと思います。
以前から使っていた私の部屋は寝室として使うようにし、これを機に要らないものは思い切って処分し、大分スッキリしました。少し暗めの照明に変え、寝室らしさも一層アップしたと思います。
今度は思い切ってソファーを購入したく思っています。また寝室のベッドも1人で寝ていた時のシングルベッドをそのまま使っているので、いつかは大きなベッドに買い替えたいです。部屋が変わると気分も変わるので、どうしようか今楽しみながら彼と相談中です。

ボロアパートを引き払う時のこと

忘れられないあの部屋。
わずか5年、一人で暮らした古い二間の部屋を、今でも目を閉じるとはっきりと思い出すことができる。
私の生年月日よりももっと高齢のその部屋で、私は色んなことを学んだ。

一人暮らしの寂しさや、働くことの大変さ。
恋する辛さや切なさ。
まさかこんな古い部屋で5年も暮らすことになるとは正直思っていなかったが、気が付けば日々の忙しさに引越す時間も無ければお金も無かった。
真冬には、よく水道が凍ってしまった。
建てつけも悪く、窓をしっかり締めてもどこからか風が吹き込んでくる。
たった一台のヒーターに思いっきり背中をくつけて温まっていたので、何度も洋服の背中部分を焦がしたものだ。
それに気づかず、デートに出かけたこともあった。
灯油を注文して玄関先まで届けてもらうこともあったのだが、約束の日仕事から帰ってみると無いことも何度かあった。
夏は本当に暑かった。
クーラーは無く、扇風機一台でしのぐ日々。
いくら暑くても、窓を開けたまま寝るわけにもいかず、熱帯夜は本当に辛かった。
見るからにみすぼらしいこのアパートを、私のプライドが許せなかった。
まるで、私自身を象徴しているかに見えたからだ。
私はこの部屋からお嫁に行った。
6月最後の日曜日。
荷物をまとめて部屋を掃除。
適当にやるつもりでいたのに、いざ本当にここを出るとなった時、私の雑巾がけの手に力がこもった。
大家さんが感謝するほどピカピカに磨き上げた。
もう二度とここには戻らないと思った時、どうしてだろうか泣けて泣けて仕方が無かった。
この部屋のおかげで、色んな経験ができたことを忘れないだろう。

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